医療法人社団山中たつる小児科

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2020年10月以降の札幌市の発熱外来について

1. 10月から札幌市の発熱患者さんへの診療体制が新しくなります

今年の冬はインフルエンザと新型コロナウイルス(コロナ)が同時流行すると心配されています。
2つの病気の症状が似ているため症状だけで区別することは難しく、インフルエンザやコロナの検査が必要になります。またインフルエンザが流行すると発熱患者が一気に増えるため、これまで保健所が発熱者のコロナ検査に対応してきた体制では対応しきれなくなります。
そのため札幌市は10月から市内の医療機関に「発熱外来」を設け、医療機関の判断でコロナとインフルエンザの検査の必要性を判断する体制に変えることになりました。

2. 市内医療機関の『発熱外来』の機能について

札幌市は市内医療機関の発熱外来を、
@コロナ検査をおこなう医療機関と
Aコロナの検査を行わず発熱診療のみをおこなう施設にわけました。
@の医療施設は『コロナが強く疑われる発熱者』や『コロナやインフルエンザの区別のつかない発熱者』に対する検査や診療を行います。
Aの医療機関はコロナの検査は実施せず発熱の診療のみを行い、コロナの検査が必要なときには保健所の相談窓口や@の医療機関を紹介することになります。

3. 今後の保健所の役割について

これまでコロナPCR検査の可否判断を行ってきた保健所の『帰国者・接触者相談センター(#7119)』は、今後新型コロナウイルスの感染の可能性のある発熱者を「PCR検査センター」や「コロナ検査実施医療機関」へ紹介したり、コロナに該当しない発熱者の場合には一般医療機関の『発熱外来』へ紹介する体制に転換することになりました。

4. 当院でのコロナとインフルエンザ検査について

当院ではコロナの検査は実施しませんが、インフルエンザの検査や治療はこれまで通り行います。
症状や経過などを伺いコロナの検査が必要と判断される場合には、保健所のコロナ検査相談窓口を紹介し、市内のコロナ検査実施医療機関(上記@の発熱外来)を案内してもらいます。


2006 YamanakaTatsuru-Pediatrics.